温経湯(うんけいとう)のタブレットバージョンです。
600粒入りのタブレット剤です。(約25日-30日分の量となります。製造工程によって、写真のような平たくて丸い粒のときと、黒くて丸い丸薬のときがあります。どうぞご了承ください。)
ロート製薬社では、これと同じ漢方方剤を日本人にあった漢方薬の「和漢箋シリーズ」のひとつに加えています。
インターネットで温経湯(片)を検索しますと、この方剤の中にはいっている、牡丹皮(ぼたんぴ)は妊婦によくないと出ている記事が見かけられます。これは間違いといってよろしいでしょう。たしかに牡丹皮を単品で大量に飲むと、牡丹皮の持つ清熱涼血、活血散瘀 (体にこもった熱を取って血の熱を冷ます。血の巡りをよくして、滞りを散らす)作用が強いので、妊婦さんにはよくないといわれています。
しかし、漢方薬はその「合わせの妙」という事が一番大切で、単品で飲むのではなくいくつかの漢方薬をあわせた漢方方剤(かんぽうほうざい)として服用する事によって、安全でしっかりとした薬効が期待できます。
温経片、温経湯は古来、婦人科系のそして不妊症の名薬です。
安心してこの方剤を服用して頂いて、ご懐妊がわかった段階で、落ち着いて妊婦さんの保養薬に換えてゆくとよいでしょう。
妊婦さんの保養につかう漢方薬としては、当帰散(とうきさん)が代用的です。他に貧血が強い方のためには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がよいでしょう。
また、流産をされたご経験のある方は、白朮散(びゃくじゅつさん)を併用する事をお勧めいたします。
病名列挙:
不妊症、月経不順、冷え性、無排卵、不正出血、帯下、のぼせ、手掌角化症、潰瘍性大腸炎、流産後のケアなど
飲み方:
一回10粒、一日2-3回食間に服用。
しばらくの間は一日2回服用して、すんなりのめるようでしたら一日3回服用してください。
(漢方薬は化学薬品ではありませんので、この量でも多すぎるということはありません。また、厳密に服用時間を決めなくても、その一日の中で決められた回数が飲めていれば結構です。)
処方内容:
呉茱萸、当帰、川芎、芍薬、人参、桂枝、阿膠、生姜、牡丹皮、甘草、半夏、麦門冬