粉剤で、100グラム入りです。(大人の場合は約1か月分の量となります。)粉剤が飲みにくい方はカプセルをご利用ください。
適応症状は、化膿症状全般、乳腺炎、副鼻腔炎、歯槽膿漏、肛門周囲炎、蜂窩織炎、麦粒腫(ものもらい)などに使われます。
この方剤は江戸時代の名医、華岡青洲家に伝わってきた処方です。
華岡青洲医師の関連記事です。
blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%B2%DA%B2%AC%C0%C4%BD%A7
古来より、排膿散と排膿湯というのがあったのですが、華岡医師がこの二つを合体させてできたのがこの方剤です。
排膿散は枳実、芍薬、桔梗が配合されています。
排膿湯は桔梗、生姜、大棗、甘草が配合されています。
化膿症状は、固くしこって膿をもっている症状、あるいは確かに化膿をしているが、膿が一所にたまっておらず、これをしぼろうにもしぼり出せないような化膿症などがあります。
排膿散及湯は、どちらの症状にも適応いたします。
添付の匙2杯をお湯に溶いたものを、一日2階から3回服用いたします。
化膿症状が初期で軽い場合は、これが散ってゆきます。
すでに膿ができている場合は、自然に早めに口が開いて、排膿いたします。
この方剤の母体となるのは、桔梗湯(ききょうとう)です。
桔梗、甘草でできています。これに枳実、芍薬、生姜、大棗をたしたものが、排膿散及湯であります。
桔梗湯は、疲れノド、といわれる、慢性的なのどの痛みに使う方剤です。
夏カゼなどがこの範疇に入ります。
また、同じカゼ症状によるのどの痛みでも、ノドの中央を中心とした痛みがあるときに使います。これはそのカゼの背景に、慢性的な疲労があるということを意味します。。
ノドの中ではなく、横が痛い場合は流行性感冒のような、外からの侵襲によるものなので、桔梗湯の適用ではなく、小青龍湯などの方剤が使われます。
上記の乳腺炎に特化するならば、牛蒡子が大変よく効きます。授乳中のお母さまたちの隠れたベストセラーとなっております。